オーガストスイーツ・エイプリルスイーツの予約取扱いは停止しました。ご希望の方はAgodaなどでご予約ください。
既にご予約済みの方のご予約は有効ですので、ご安心ください。
※ 当ブログの情報は掲載時点の情報であり、最新ではなく、味覚などの感想は個人差があることをご了承ください。
March 23, 201101:16東京都の救援物資ボランティアに参加
Comments(2)TrackBack(0) 東北地方太平洋沖地震 
3月22日、東北地方太平洋沖地震に伴う、東京都の救援物資仕分けボランティアに行ってきました。
久しぶりの肉体労働で腰とか身体のアチコチが痛いけど、行って良かったです。
大勢の人からの善意の物資の山、黙々と作業を進める多くのボランティアと都の職員達。
なんていうか、日本もまだまだ捨てたものではないなぁと思いました。

今回参加したのは、単純に少しでも役に立ちたいという思いの他に、「自治体を通じて救援物資を送る」という記事を書いている以上、やはり現場も確認した方がいいかなと思ったからです。
実際に行った上での送付の際の注意点なども後述します。

■救援物資の仕分けボランティアの仕事
東京都では品目を限定して、個人から救援物資を募っています。
宅急便や持ち込みで届いた物資を、品目ごとに分けて箱詰めするのがボランティアの仕事です。

IMG_1452IMG_1453
↑作業を行なっている、東京都庁第2本庁舎1階の様子。

具体的には、
(1)荷物がどっと届くと、その箱を開けて中味も確認、分類。この時に、宅配伝票を箱から外し、中に入っている手紙と品目リストなども分けます。
(分けられた手紙が別途送付されるのかは、わかりません)
1つの箱に同じものだけが入っていれば、ここで再び蓋をして都庁のラベルを貼ることができます。しかし、こういった箱は全体の10%もありません。

(2)(1)の品物を、品物別に集積しているところに持っていきます。
きちんと場所が決まっているわけではなく、わからない時は声をかけながらです。段々慣れてきます。

(3)それぞれの品目ごとにに、箱に梱包します。品名、個数、サイズなどを書いた紙(ラベル)を箱の側面に貼ります。

IMG_1454
(4)箱を所定のところに持っていきます。
写真は主におむつ(赤ちゃん用、大人用)の箱を積み上げたところ。こんな山がたくさんあります。

この他に、時々男性が招集され、荷物を運ぶ仕事があります。
都の方によると、物資は順次、被災地に運送されているそうです。
(具体的なことはわかりませんが)

私は、主に(1)(2)の仕事をメインに、状況に応じて(3)(4)もしてました。私1人でも200か300くらいの箱は開けたと思います。
時々、10分の休みが入りますが、ずっと忙しかったです。

しっかりとしたマニュアルはなく、各自が考えて仕事を進めているので、その日によって違う部分もあるかと思います。
感心したのが大学生達が臨機応変に効率的に仕事を進めていたこと。
全体の6〜7割くらいは大学生、高校生でしたが、皆、すごく真面目に取り組んでいます。
話をした大学生は「お金は持っていないので、自分にもできることをしたかった」と言ってました。

■救援物資の募集品目と困った送付物
東京都の救援物資の送付品目は下記のようになっています。
(詳しくはこちらをご覧ください)

(1)赤ちゃん用品
熱さまシート、紙おむつ(新生児S、M、L、ビッグサイズ)、おしり拭き、ベビーローション、ベビーオイル等
(2)高齢者用品
大人用紙おむつ、介護用ウェットシート、介護食用とろみ剤等
(3)生活用品
コンタクトのケア用品(洗浄液、コンタクトケース)、使い捨てカイロ、生理用品、紙コップ、サランラップ等 
(4)飲料水(基本、ペットボトル)

ここに書いてある以外にも、粉ミルク離乳食、(3)の周辺品目のマウスウォッシュ、歯磨き関係、洗顔フォーム、ハンドクリーム、石鹸、ブラシ、マスク、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、ティッシュ、タオルなども集められていました。

しかし、少数ながら、困った送付物があるのも事実です。
大体は、都のサイトの注意事項、
*一度開封した物は、受け付けできません。
*食料品、衣料品については、現段階では受付を行っておりません
に関係するものです。
実際に見た困った送付物をいくつか紹介してみます。

◆手作りのお菓子→あたたかいお手紙付で気持ちはわかりますが、対応できません。被災地の近くの避難所に直接持っていけば喜ばれるかもしれませんが・・・。たぶん破棄されると思います。
この他にも、クッキーの菓子箱や自宅で作った餅もありました。

◆衣料品:ごく少数ですが古着もありました。新品の衣料品は現時点では保留状態です。

◆開封済みのもの:オムツに特に多かったです。送付されるのは、基本的に未開封のものだけです。

◆中古品:明らかに使っていたと思われるプラスチックのカップなど。使えるからと言って、自分がもう使わないものを送るのは被災地の方に失礼です。

◆イレギュラーなもの:子供のおもちゃ、和風小物入れなど。

募集品目から外れたものがあると、手が止まり、職員の方に確認したり、作業効率も落ちます。
そして、ほとんどの場合は送付されません。
1つ使えないものが入っている箱は、他も使えないものが多数入っていることが多く、ごく少数者のモラルの問題かなとは思います。
家にあるから、もったいないから、という理由で送るのはやめましょう。

■その他、送付の際にお願いしたいこと
・できれば同じものを1つの箱に入れる。
これは東京都以外の自治体で特にみかける注意事項です。
実際やってみると、仕分けは大変な労力です。東京都では、ものすごいマンパワーでこの点は乗り切っています。
しかし、小さな自治体の場合、人が足りないことも多いと思います。

・しっかり梱包しすぎない。(箱は全て一度開けるからです)

■ボランティアに参加するには
今回のボランティア募集は、テレビや都のサイトなどでは募集していません。
ただ、ネットで、「東京都 救援物資 ボランティア 参加」というような感じで検索すると、いくつか出てきます。
ボランティアの詳細は下記の通りです。

・集合場所:東京都庁第2本庁舎1階
・時間:9時〜16時半頃。2時間くらいからの参加も可。(ただし、人数が多くなると断られることもあり。今日は、午後から人数が増えました)
・期間:3月末まで毎日。(ただし、場合によりこれよりも前に終わる可能性もあり)※受付終了をうけ、おそらく3月27日で終了。
・参加方法:直接、都庁に行き受付する。職員も忙しいので、電話での問い合わせはできるだけ避けた方がいいと思います。

IMG_1455

〈注意点など〉
・動きやすく、汚れてもいい服装で。
・貴重品は自分で管理なので、ポケットに入れるかポシェット的なものに入れる。(荷物置き場は別にあります)
・軍手、カッターなどがあってもいい。
・食事は各自。同じフロアにコンビニがありますし、4階の食堂で食べることもできます。(土日は不明)

今日の参加人数はのべ200名。予想を超える人数だったようです。
この他に、都の職員も50人くらいは参加してました。
東京都以外からこられた人も多かったようです。
膨大な荷物が最終的に片付いたのには感動しました。
最後の課長さんの感謝の挨拶もよかったです。
私も、時間のある時にはまた参加します。

(追記)※3月23日より、東京都港区福島県いわき市の依頼を受け、個人からの救援物資を募集しています。3月24日時点でいわき市は市民に配布する食料品が枯渇しており、かなり緊急性が高いと思います。缶詰、お米類、ペットボトル飲料水、おむつ、粉ミルク、離乳食のみです。持ち込み限定。
20名限定で仕分けボランティアも募集しています。(事前連絡要、詳細はリンク先の港区のサイトへ)
(追記2)東京都の受付は、必要な物資が集まったため、3月27日午前でいったん終了となったようです。(詳しくはこちら
港区(福島県いわき市を支援)、品川区(岩手県宮古市、福島県富岡町を支援)、渋谷区、は別途受付をしています。

■最後に
今回の地震の復興には長い時間がかかりそうです。
だからこそ、私自身、被災地への支援の気持ちが一過性のものになることなく、様々な形で長く続けていきたいと思ってます。
東北には好きな旅館もあるし、旅行にも行くつもり。

そして、これから先、被災地と日本が復興するためにも、できるだけ経済が廻っていくことが大事だとも思っています。
必要性のない自粛とかには反対です。
とはいいつつ、関東は計画停電とか物資の問題とか、色々微妙ではありますが・・・
西日本の方には是非、どんどん消費活動をして欲しいです。

ブログの方も、そろそろ地震関係だけでなく、通常記事も書いていこうかなと思っています。

それでは、また。



トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 石原牧子   April 04, 2011 15:25
原発で働いている方たちへの物資援助はどうなっているのでしょうか?知っていたら教えてください。北米のテレビでは福島の原発で必死に現場で問題解決に当たっている人たちが、放射能を防ぐための長靴もきちんとしたものをはかされていず、汚染された水の中に足を突っ込んで仕事をしていると報道しています。それに食べるものもお粗末なもので、クラッカーのようなもので間に合わせていると聞きました。情けなくなります。

私は放射能汚染に対応するヨウ素剤の錠剤を多めに手に入れました。子供たちを優先的に飲ませているようですが、20代以上でも一日2錠飲むことが進められています。原発で働いている方たちに使って欲しいとおもいますが、何処に送ればいいのでしょうか。貴重品なのでどこかに埋もれてしまうのではないかと、気がかりです。
2. Posted by さよりん   April 04, 2011 19:16
原発で働く人達は本当に過酷な状況で心配ですね。
ご質問の内容については、私自身は単なる一般人で救援物資の情報も各自治体のサイトをしらみつぶしにアクセスする等して集めたものなので、お答えすることはできません。
既に、ご覧かもしれませんが、http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6626389.html に「原発で働く方のヨウ素摂取」についての質問がありました。法律があるようなので、必要なヨウ素は摂取しているのではないかと思いますが・・・。
海外の報道は、本質をよりとらえているものもあれば、過剰反応のものもある気がしています。あれだけ問題になったのですから、現在は、長靴を履いて作業をしているはずだと思います。
東京電力に直接、問い合わせをしてみるのもいいかもしれません。
正直、東電も政府もあんまり信用できない気持ちはありますけど。
お役に立てなくてすみません。

コメントする

名前
 
  絵文字