サワッディ カー
今回紹介するのは、サウスパタヤにある小さなイサーン料理店「セップ ジャン」。
セップというのは、イサーン語でアロイ(美味しい)という意味。ジャンというのは一種の感嘆詞みたいな感じで、本来はバンコク語らしい。思わず一口食べて、「アロイジャン」みたいな用法。
「セップジャン」というのは、イサーン語とバンコク語を組み合わせて、「美味しいね〜」っていう店名です。(イーサン出身の先生から聞きました)
本来はタイ人向けのお店なんでしょうが、美味しくって今では大のお気に入り
夫曰く、今パタヤで1番好きなお店だし、私もベスト3には入ります。
ここは元々、竹ちゃんお勧めのイサーン料理店で、ブログでの紹介がなかったら行くことはまずなかったと思います。
そういう意味では、竹ちゃんには大感謝です。(最近、ブログの更新がなくて淋しい…)
パタヤ初心者には、場所も言葉という点でも少しハードルは高いけど、とってもお勧めですよ。
■お料理
場所の説明は後述するとして、まずは、お料理の紹介です。
↑ここは、メニューが手書きのタイ文字だけで、注文するのはなかなか大変かもしれません。
各料理の正確な値段も今ひとつ不明だけど、基本、安いから安心です。
私達は2回目の来店時にタイ語の先生を連れてきて、メニューの解読をお願いしてみました。(内臓の部位等、タイ人でもよくわからない単語もあったみたい)
お店のお姉さんは少し英語もできるけど、お兄さんはあんまりできない。
なるべくタイ語で注文をしてあげてください。
◆焼き物系
↑1番のお勧めは、「あひるのクチバシ焼き」。タイ語では、「パッ(ク) ペッ(ト) ヤーン」( )の中は末子音なので、半分発音するような感じで。
パックがクチバシ、ペットがあひる、ヤーンが肉等を焼くという意味です。
自分の口を指さしたり、手を口の前に持っていってクチバシ形をすると通じやすいと思います。
このあひるのクチバシですが、癖はなく、鶏肉よりは味が濃く旨味と香ばしさがあってとにかく美味しい。
身だけでなく、骨もしゃぶるような感じ。
付属のタレはつけても、つけなくても可。タレも辛さの中にレモングラスが効いていて、割と好き。
見た目はかなりグロイけど、レバーや癖のある内臓系が一切食べられない私でも大丈夫なので、万人向けだと思います。
ところで、同じくイサーン料理のチェバーンで「あひるのクチバシ揚げ(パック ペット トー(ト)」を食べたけど、私達は断然ヤーン派でした。
ちなみにチェバーンでは、メニューにあひるのクチバシはないのですが、メニューに写真だけが載っていたので頼んでみました。でも、リピはないかな。
↑上記とかぶるけど、ムーヤーン(豚肉焼き)も絶品。喉肉(コームー)なのか、単なる豚肉なのかは不明。
でも、チェバーンやソムタムプーマーのコームーヤーン(これらも美味しいのよ)よりも、ここのムーヤーンの方が夫も私も好き。
この店に来るようになってから、チェバーンのポジションがちょっと落ちてしまいました。
なお、チェバーンでは、ガイヤーン(鶏焼き)が1番好きです。屋台のガイヤーンとも違った良さがあるし、色んな部位がある点もいい。
作るのに時間がかかるらしく、ガイト―(鶏の揚げたの)を勧められたりしますが、ガイヤーンの方が絶対に美味しいと思う。カロリーも低いしね。半身で100Bはお値打ちです。
話を戻しまして、セップジャンには、この他にも焼き物系はいくつかあります。内臓系の焼き物もあるみたい。
内臓系が好きな方は、是非試してみてください。
また、お勧めはしませんが、生肉もあります。
調理しているのを見ると美味しそうではありますが、昨今、日本でも怪しいのに、タイで生肉を食べる勇気はありません。
食べたい方は自己責任でどうぞ。
◆チムチュム
イサーンということで、チムチュムも外せません。
値段は150Bくらい。マリーンとかに比べるとやや高めだけど、具もたくさんあって鮮度も良さそうで、満足できます。
↑メインの具は何種類かから選べます。
ヌア(牛肉)、ムー(豚肉)、サイ(内臓)、タレー(シーフード)等。
ミックスもできるし、ヌア ガップ ムー(牛肉と豚肉ミックス)なんかもできます。
内臓が苦手な人は、「サイ ニィッノイ(内臓は少なめ)」とか「マイ チョッブ サイ(内臓は嫌い)」「マイ サイ サイ(内臓は入れないで」と言うといいと思います。
サイが通じなかったら、クルアンナイも同じく内臓の意味です。
内臓でも、白いものはコリコリしていて、私も好きです。ミノとかの親戚みたいな感じ。
肉の上にのっている卵は、肉にからめてから鍋に投入するのが一般的です。
↑野菜もたっぷりで、味も素材もよいと思います。
私個人の好みでは、もう少しスープの味が薄めの方がいいかな。チムチュムソースを入れると味が濃くなりすぎるから。
濃いめが好きな人にはちょうどいい気がします。
◆ラープ
ここのラープは私はかなり好きです。ご飯やカオニャオのおかずにいい。
種類も色々あって、ヌアやムー、ペット(あひる)、シーフードのラープもあり。初めて、ラープペットを試してみたら、コリコリ食べごたえがあって、リピ決定です。
以上が、割とよく頼むメニュー。
2人なので、この中から2品か3品。他に、ご飯(カオスワイ)かもち米(カオニャオ)をその日の気分で注文するのが定番です。
1度目は、この中から選んでもらえると失敗はないんじゃないかと思います。
◆その他
他にも色んなメニューがあります。試してみたのは次のようなもの。
↑トム サップ ムー。(豚の辛いスープ)
辛いけどなかなか美味しいです。チムチュムを頼まない時の汁物として注文。夫は相当気に入ってます。
お椀に入っているので、段々冷めてくるのが残念。
↑クン チェー ナンプラー(海老のお刺身)。
これはまあ、普通かな。よく考えたら、この店でシーフードを頼むのは邪道でしょう。
↑初回にはソムタムも注文。でもあんまり記憶にない。普通だったってことかな。
メニューは他にも色々あるのですが、たいてい2人で行くので、なかなか新規開拓はできません。
タイ語のできる方だったら、お勧め料理を聞いてみるのもいいと思います。
値段的には、2人で300〜500B(800〜1400円)くらいじゃないかと思います。
■注文のアレコレ
基本的に普通に頼めばいいのですが、ご夫婦2人だけでやっているお店なので、できれば色々気遣いをしてあげて下さい。
空いている時はいいのですが、混んでいると料理が出てくるまでに時間がかかる時もあります。(1時間かかると言われたこともあり)
ビールでも飲んでゆっくり待っていて下さいね。
実は、タイ人のお客さんは、オーダー表に自分でメニューを書いているんですね。(もちろんタイ語)
外国人の場合は、最初からオーダー表は渡されませんが。
初めて行った時に、私達がカタコトながらもタイ語を話したらホッとした顔をしたので、できれば注文もタイ語が望ましいです。
↑飲み物はこの冷蔵庫から自分で出してきても構いません。最後に空き瓶で清算しているみたい。
忙しそうなので、今はいつも自分で出しています。栓抜きは冷蔵庫の右端についてます。
また、テイクアウトをしていくタイ人も多いので、焼き物系などはお持ち帰りしてもいいと思います。
■立地
場所は、バイクがないとちょっと行きづらいです。
以前、比較的近くに長期滞在していて、この辺りの土地勘はあるのですが、最初はすごく探しました。(見つからなかった最大の理由はお店が休みだったから)
一応、Tukcomの裏あたりから歩いて行けば、そう遠くはないですけど、その近道自体が相当わかりづらいので、今回はバイクでの行き方限定で紹介します。
まず、サードロードを南下します。
サウスパタヤ(パタヤタイ)を過ぎて200mくらいで、陸側にソイ17があります。(ただし、ソイ17の表示はなかったと思う)
ソイ17の目印は、北側の角には屋台村があり、ピヤダレジデンスというホテルよりは手前になります。
ソイ17をに入り(サウスパタヤから行くと左折、陸側に入ります)、100mくらいの右手にセップジャンはあります。
真向いにあるのは、PRSマンションというホテル。
なお、ソイ17に入るとすぐに左手にはアレカロッジと同じグループのマインドリゾートホテル があります。(各リンク先の地図も参考にしてください)
バイタクで行く場合は、このマインドリゾートを目印に言うといいと思います。
↑左端がファミリーマート、2軒手前の黄色の小さな看板のあるお店がセップジャンです。
↑入口がキッチンになっていて、チムチュム鍋等も並んでいます。
間口は3mくらいの小さなお店。
客席は奥にあります。全部でテーブルが7個くらいかな。
たぶん日曜はお休みです。
その他にも、ソンクラーンの時期等、長期で休む場合もあります。
ところで、このお店最初は紹介するのはやめようと思っていたのです。
でも、結局紹介したのには訳があります。
お店紹介とは直接関係がないので、興味のある方は続きをご覧くださいね。
パタヤのお勧めのお店やホテルはできるだけ紹介しようとしている私ですが、時には紹介をためらうことがあります。
今回のように小さなお店で、かなり気に入って、しかも他の方のブログで知った場合など、日本人でいっぱいになったら良くないかもって思ってしまうんですよね。
単純に、秘密にしておきたいって気持ちもありますし。
しかし、ここのご夫婦は本当に真面目ないい人達で、料理も美味しいのに、時にはお客が私達だけってこともあって、応援したいという気持ちで紹介しました。
実は、以前、帰国する2日前に行った際に、私が小さなティシュケースをトイレに置き忘れたんですね。
(トイレには紙はなく、いわゆるタイ式です。そこそこ清潔ではあるので、私は平気)
このティシュケースはチャック付で、お金数百バーツと予備の鍵が入ってまして。
翌日は定休日だったため、帰国の直前にラストチャンスという気持ちでお店にいくとまだシャッターが閉まってます。
念のためシャッターを叩くとお兄さんの方が顔を出し、私が「トイレに忘れ物を・・・」と言いかけるとすぐに、「ああ、あったよ」と持ってきてくれました。
中にお金も入っていたので、お礼としてチップを渡そうとしたけど頑として受け取らず。
日本だったら当たり前かもしれないけど、タイの場合、こういう根が真面目で正直な人って決して当たり前ではない気がするんですよね。
(逆に変に最初からニコニコ愛想がいいわけではありません)
これからも利用したいし、お店を閉じてイーサンに帰ってしまわないよう是非繁盛して欲しいなということで、ご夫婦へのお礼も兼ねて紹介しました。
今のところ、数多くあるパタヤのイサーン料理屋さんの中でも一押しだし、イサーン人基準でも美味しい店だそうです。
きっと、イサーン出身のお姉様方にも好評だと思いますよ。
バイクがないとちょっと行きづらいけど、ぜひぜひ一度行ってみてくださいね。
それでは、また
トラックバックURL
この記事へのコメント
おはようございます、一休さんです。
少しご無沙汰致しました、10泊11日のパタヤ長期修行を終え今は心身ともに22日からの過酷な社会生活に適応できるようクールダウン&リハビリ真っ最中です(笑)
新しいイサーン料理店【セップ ジャン】の紹介ありがとうございます、今回の修行にさよりんさんと竹ちゃんさんのブログからレストランを沢山プリントアウトして持って行きましたが消化不良に終わりました(苦笑)
アヒルの口ばし焼きは、チェバーンの口ばし揚げと違って美味しそうですね?口ばし揚げは一休さんは、いまいちでしたので次回はこれにチャレンジしてみます。
>きっと、イサーン出身のお姉様方にも好評だと思いますよ。
今回はチェバーンに行きますか?と聞いたら「メアウ」との事でした、又歩かされると思ったのかな(笑)
エイプリルスイーツ泊って良かったです、日本語話すおばちゃんのホスピタリティに癒されました、最終日のレイトチェックアウトも大幅にディスカウントしてくれました、12/29-1/4のオーガストスイーツにステイするのが今から楽しみです。
エイプリルスイーツお気にめしていただいて何よりです。
日本語を話すおばさん、私は数回しか話したことないですが、感じいいですよね。
セップジャンは私的にはかなりお勧めです。
探せば他にもいいイサーン料理はあるとは思うんですが。
年末年始はパタヤですか。
今年初めてパタヤの年越しを経験して、あまりの人の多さにびっくりしました

私も年に7回くらいはゴルフツアーで訪パタヤするのですが、ホテルのみならずレストランについての記述も見逃せません。ヒルトンのランチも7月に友人がトライして(私はホテルのプール)評価が高かったところでした。今回のイサーン料理も味は勿論の事、人の心も感じられて最高ですね。私の幼少時の日本を思い出すようです。
オーガストによると、朝早い食事希望の方にはブレックファーストBOXみたいなのを用意するとのことです。
私も昔、一度だけ用意してもらったことあります。
ただ、値段的にはあんまりお勧めしないかな。
オーガストの斜め前にあるベラエクスプレスは確か6時からやっていたと思います。今は値上がりして150B。
http://staythai.livedoor.biz/archives/3133202.html ←以前の記事です。
日本人の心を感じるというのは、嬉しいコメントです。
タイも好きだけど、日本はすごく好きだから。