サワッディ カー
もうすぐGWですね。
バンコクに行かれる方も多いかなと思い、かなり前に予告したままになっていた、タイ語辞書&タイ語の本を紹介したいと思います。
まずは、タイ語辞書編です。
あくまでも私個人感想ですが、参考にしてみて下さいね。
■タイ語辞書選びのポイント
まずは、総論として私なりにポイントとしている点をいくつか。
・カタカナ表記ではなく、発音記号がある
意外にカタカナ表記しかないタイ語辞書もあるんですよ。
それだと、正確な発音がわからず、結局は使えません。
旅行の参考程度ならいいけどタイ語を学習するためなら、ローマ字による発音記号は必須。
なお、発音記号は本によって少しずつ表記方法が違いますが、すぐに慣れます。
だから、自分の通う学校と違っていても問題ないと思います。
・用法・用例が載っていること
単に意味が載っているだけだと、イマイチ使い方がわかりません。
できれば色んな例文が載っているとわかりやすい。
こういう辞書、なかなか少ないです。
・日タイ、タイ日を使い分け
最初に買ったタイ語辞書は日タイで、日本で学校に行っている時は、日タイ辞書があれば十分でした。先生方はみんな日本語が上手でしたから。
ところが、タイに来るとむしろタイ日の方が活躍。
今聞こえたこの単語は、どういう意味?
学校に1冊しか辞書を持っていかない時はタイ日の方を持って行ってました。
なお、後述しますが、タイ日辞書の中でも、音引き辞書は目茶目茶便利です。
・値段が手頃
英語の辞書と違い、タイ語のようなマイナー言語は安い辞書を出すのは難しいようです。
中には1万円以上するものもあります。でも、ちょっとそれは手が出ない。
だから、ある程度手頃な値段の中のものから選ぶのが一般的かなと思います。
それから、タイ語関係の本は、日本で買った方が安いものと、タイで買った方が安いものがあります。
今回、それも一緒に紹介していきます。
バンコクの伊勢丹の上の紀伊国屋や、東京堂書店などの日系書店は、日本の大型書店よりタイ語関係の本が充実してます。
特に、紀伊国屋は本の中身も見れるのがいい。(東京堂書店はカバーがかかっていること多い)
・日本で買うならネット書店
かなりの大型書店でも、意外にタイ語の辞書やタイ語のテキストの品揃えはよくありません。無駄足になること多し。
だから、私はバンコクで下見をして、日本で買う方が安い本はアマゾンで購入してます。
今回、写真の借用がてらアマゾンのリンクも貼りましたので、よかったらご利用ください。
私以外の購入者の意見も参考になると思います。
それでは、私が実際に使用した辞書を中心に、いくつかの辞書を紹介していきます。
興味のある方はどうぞ。
↑私が2冊目に買った日タイ辞書で、現在にいたるまで1番利用しているものです。
この辞書のいい点は、私が冒頭に挙げたポイントがバランスよく揃っているところ。
発音記号があり、用法もある程度あって、値段もまあ手頃な部類。
そんなに重くはないので持ち運ぶにもいいです。
だから、何か1冊最初に買うならば、この辞書を私はお勧めします。
あえてマイナス点を言うと、語彙数がもう少しあった方がいいかな。
もう少し薄い紙を使えば、同じ重さ・大きさを維持したまま語彙数は増やせるはず。
でも十分満足してます。
この辞書を買ったのきっかけに、同じ岡先生著作の辞書やテキストも買いましたが、どれもすごく満足してます。
なお、この本は現在のレートではタイで買う方が安いです。(1000Bくらいかな)
↑同じシリーズで、持ち運びに便利なミニ版「日タイMini辞典」もあります。
これも、そのうち買いたい。
■音で引く「タイ日実用辞典」 & 「音で引く タイ語検索Book」(岡滋訓著)
↑上記と同じシリーズのタイ日辞書。これも、すごくお勧めです。
↑ただ、私は同じシリーズの検索Bookを買いました。少しだけど安かったから。
この2つの違いは後述するとして、とにかくこの2冊は日本人には画期的に便利
たった今、一番活躍してます。
普通のタイ日辞書は、タイ語の正確な綴りがわかった上で日本語の意味を調べます。
英語と同様、文章を読んでいてわからない単語が出てきたら調べるという発想で作られたからでしょう。
タイ人に辞書を渡して指差してもらい、その日本語を見るという使い方もできます。
だから、タイ人の彼女がいるとか、学校の先生に見せるなら普通のタイ日辞書が必要になります。
しかし、日本人がタイで生活したりタイ語学校に行って一番多い場面は、「今聞こえた言葉の意味はなんだろう?」というものです。
この場合、普通のタイ日辞書だと正解にはたどり着けません。
そんな時に大活躍するのが、この音引きのタイ日辞書なのです。
というのも、タイ語には日本語にない音がたくさんあり、普通の日本人は正確に聞き分けはできません。
なんとなく「サン」と聞こえた時に「san」の所を引くと、可能性のあるサン、サム、サング、サン、サーム、サーン、サーングというような単語がズラリと並んでいるわけです。
それ以外にも、例えば、犬のマーと馬のマーの声調はそれぞれなんだっけ?と声調や末子音等、タイならではの微妙な発音を確認したい時にも重宝します。
授業中に先生が知らない単語を言った時にも、すぐに確認でき、本当に便利です。
でも、これをタイ人に見せても引くことはできません。
そして、実用辞典と検索Bookの違いですが、実用辞典の方は上記の日タイ実用辞典と同じように用法等も載っています。
一方の検索Bookの方は、単語の意味だけで用法は載っていません。
だから、日タイ実用辞典を持っているなら検索Bookでいいし、持っていないなら実用辞典の方がいいかもしれません。
これらも、やっぱりバンコクで買う方が安いです。
■実用 タイ日辞典・用例集
↑こちらは、タイ文字の読み方の基本を理解した頃に買うとすごくいいタイ日辞書です。
タイの駐妻の方々にも人気のタイ語教室ソートートーの発行。
発売されてまだ1年も経っていません。
この本のいい所は、とにかく用法、用例が詳しいこと。
例えば、「ルーイ」という言葉。
否定語と一緒に使われたり、アロイジャンルーイ(すごく美味しい!思わず口に出る感じで使う)みたいに感嘆詞的に使われたり、通り過ぎるという意味に使われたり、他にもいくつか用法があります。
しかし、これらをアトランダムに習ってきたので、長らくルーイという言葉の全体像が掴めなかったのですが、この辞書を読むとすごくよくわかります。
前書き読むと、そもそも、この辞書を作った経緯が既存のタイ語辞書は用例があまりにも少なく、その結果、日本人生徒が同じような誤訳をすることへの警鐘だったようです。
そして、その目的は十分果たせていると思います。
特に、基本的な語彙を順番に読んでいくと、かなりタイ語力がアップするような気がします。(私もこれから少しずつ読みたいと思ってます)
欠点としては、語彙数自体はあまり多くない気がすること、正確な綴り、または発音記号がわからないと引けないことです。
初心者向けではありません。
この本、アマゾンでも扱ってないし、日本では売ってないかもしれません。
私はバンコクに行った際に紀伊国屋でたまたま手に取り、即買いしたのですが、その後パタヤのビッグCエクストラの本屋でも見つけました。
だから、タイ国内の本屋ならかなり流通しているかも。
1000Bという価格も内容を考えるとかなり良心的。
ちょっと重いですが、タイまで行けない方はタイ土産にリクエストするといいかもしれません。
■デイリー日タイ英・タイ日英辞典(三省堂)
↑私自身は持っていませんが、持っている人が多く、何度か見せてもらったことがあります。
手元にないので、記憶違いが混じっていたらすみません。
まず、この辞書のいい点。
大手の三省堂出版だけあって、紙が薄くて、軽いです。語彙数もかなり多い。
1冊でタイ日、日タイをカバーし、それだけでなく英語も載っています。
タイでタイ語を勉強する場合、英語で意味を説明されるので、英語も付いているのはなかなか便利です。
これ1冊あれば、必要なものを一通り網羅できます。
だから、何か1冊、というのであれば、この辞書もいいと思います。
一方、マイナス点もいくつかあります。
まず、読みが発音記号ではなくカタカナなこと。
1つの言葉に対し、訳語が1つか2つしかないことが多く、結果、誤訳に繋がる可能性があること。(前述のタイ日辞典・用例集の批判の代表格がこの辞書じゃないかな)
全体的に、タイ語を真面目に勉強したい人にはあまり向かない辞書です。
一方、タイ人の彼女がいたり、駐在等でとりあえずタイに行くことになった人、旅行中何か1冊辞書を持って行きたい場合には、なかなかいいと思います。
値段もかなりリーズナブル。
なお、タイで確認したことはないのですが、多分この辞書は日本で買った方が安いです。(これまでの経験から類推)
■日タイ・タイ日ポケット辞典 (TLS出版)
↑これは改訂版なのですが、旧版を500円で買いました。それが私が初めて買ったタイ辞書です。
一応、いい点を書くと、小さくて軽いこと、1冊でタイ日と日タイがあることでしょうか。
しかし、結果的には全然使えませんでした。
まず、日タイについては発音記号がなくカタカナだけなこと。
初心者向けなのに、タイ日はいきなりタイ文字がわからないと引けません。
用法も少なかったし、語彙も少なかった。
500円で買ったからいいけれど、タイ語学習という点では、結局、ほとんど使えませんでした。
改訂版がどの程度改訂されているかはわかりませんが、1980円出すなら、もう少し出して他の辞書を買う方がいいと思います。
なお、タイでは、日本語を学ぶタイ人向け?に同じシリーズが売られてます。
日本人には見にくい可能性もあるけれど、パラパラと見た感じ使えなくはなさそうです。
199Bと安いし、パタヤでも時々見かけるので、例えばタイ人の彼女ができた時なんかにとりあえず買うにはいいかな。
■その他
これ以外にも、より専門的な辞書も色々あります。
もっと学習が進んできたら、興味のあるものもありますが、今の私にはちょっとまだ早いものばかり。
今現在、アマゾンでは新品はないみたいで(絶版なのかな?)、中古品が6万円もするんですよ〜。
どんな辞書なんだろう
何時の日か、この辞書が必要になるくらいタイ語ができるようになりたいものです。
他にも、バンコクの紀伊国屋に行くと、ビジネス用だったり、専門用語の辞書があります。
■英語版辞書
タイ英辞書、英タイ辞書ならば、200Bくらいの安い値段で種類も豊富、パタヤでも色々手に入ります。
タイで英語でタイ語を習うならば、英語版のタイ語辞書もあるといいかもしれません。
でも、私は持っていません。英語の理解力に自信がないから。
ただ、最近欲しいなあとは思ってます。
以上、私の独断によるタイ語辞書紹介でした。
個人個人で好みは違うと思いますし、これ以外にもいい辞書もあるかもしれません。
まあ、ブックレヴューの1つくらいに思ってください。
次回は、これまでに私が使った市販のタイ語テキストをいくつか紹介します。
それでは、また
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この記事へのコメント
タイ語を少し真面目に勉強する人向け って感じでしょうか・・・
その辞書は知らないです。
というか、すごく高いですね!
本屋で見かけても値段で手に取ってないような気がします。
よく考えると、色々買っているのでトータルでは結構使っているんですよね。
まだ絶版ではありませんよ。これが日本で最高のタイ語辞書です。値段から言えばもう一冊ありますが、その本は値段だけが高い本です。買ってはいけません。
> タイ日大辞典. 富田竹二郎; めこん; ISBN: 9784839601140; 1998年10月01日発売 事・辞典; 29400円(税込)まだ絶版ではありませんよ。
情報ありがとうございます。定価の方が安いんですね。
何で、中古品が6万くらいで出品されているんだろう?
何時の日か、この辞書が欲しくなるくらいタイ語が上手くなりたいと思います。
買っていけない辞書情報もありがとうございます。気を付けます。
東南アジアと欧州が大好きで、辞書集めが趣味のジュンです。
パタヤ行き計画中に偶然、このページ見ました。
すごく、参考になりました。ありがとう。
ご推薦の辞書、買ってこようと。Bib-Cに行かなくては。
以前、バンコク東京堂で日タイ・タイ日辞典(冨田竹二郎編)を買いました。500Bだったと思います。実はタイ日辞典(冨田竹二郎)ほしかったけど、高額なのであきらめていたので、うれしかったです。どの程度の一致度かは不明です。(比べる機会無い)ご参考までに。